"Loop up Sendai" 「るーぷあっぷ・せんだい」 るーぷる仙台でめぐる毛糸の旅 TANABATA.org
2004「再生」展への出展プラン 2004/8/4-8(一部7/7-) |
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わかりやすい図入り資料
シナリオ版「るーぷあっぷ・せんだい」
"Loop up Sendai"
〜るーぷる仙台でめぐる毛糸の旅〜
2004年の夏休み、東北三大まつりのひとつ「仙台七夕」におもしろい現代アートの展示があると聞いて、仲よしふたり組、うさのすけくんとゲコ山くんは、杜の都仙台に出かけてみることにしました。 うさのすけ:「仙台七夕」って、毎年200万人くらいの人出があるらしいよ。 そうこうするうちに、ふたりはとうとう仙台駅に到着。新幹線を降りて2階ペデストリアンデッキへ。 ゲコ:で、会場へはどうやって行くの? |
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ふたり、バスに乗ろうとして、バス停上に毛糸が結ばれているのに気づく。 ゲコ:ねぇねぇ、もしかして、これって「アート」? |
ゲコ:うわ、中にも毛糸じゃん! 見るとバスの天井にも毛糸がはられている。 うさ:これが天の川なら、天井の丸いライトはさだめし、月だね。 バスは仙台駅を出発、青葉通り一番町へ。 ゲコ:あ、今、アーケードの七夕かざりがちらっと見えた。しっかし、聞きしにまさる人出だね。 |
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ゲコ:と、いうことは、そこが会場なんだね? ふたり、青葉通り一番町で下車。 ゲコ:各バス亭に毛糸が結んであるんだね。 ふたり、サンモール商店街へと向かう。 |
ゲコ:わぁ、七夕飾りが豪快だなー。さすが伊達政宗のおひざもとだね。 うさ:おひざもとと言えば、ゲコ山くん、「ピザ」って、10回言ってみて。 ゲコ:ピザ、ピザ、ピザ… うさ:(ひじを指さして)ここは? ゲコ:エルボー。うさのすけくん、ちょっと古いよ。若い人にはわかんないって。あ、 よく見ると、七夕飾り以外にもいろいろ展示されてるね。 うさ:そうなんだよ。去年からはじまったこのTANABATAオルグなんだけど、去年は「観光とアート」、今年は「再生」をテーマに行われているんだ。 ゲコ:「観光とアート」? なんかイマイチそのつながりがわかんないんだけど。 うさ:要するに、仙台七夕や仙台がもつ観光資源とアートとが出会う、ということだと思うんだ。プランナーである宮城教育大学の村上タカシ先生(「オタク」で有名な村上隆とはタカシちがい)は、去年までこの近辺に住んでいて、そのよさを実感したんだそうだよ。そして今乗って来た「るーぷる仙台」でめぐることのできるアート展という壮大な計画を考えているんだって。その手始めがこのサンモール商店街周辺で、今年はそのアーケードの延長線上にある東北大学の片平キャンパスまで会場が拡張されたんだ。 ゲコ:あ! また毛糸。 うさ:ホントだ。 |
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ふたり、いろいろなところに「天の川」のように結ばれた毛糸を見つけて歩く。 ゲコ:あ、あそこにも! 夏に毛糸って、暑苦しいかと思ったけど、七夕飾り自体がいろんな色だし、これくらい離れてながめると、毛糸というよりは単なる糸に見えるね。 ふたり、境内に毛糸を結んでから、アーケードを片平キャンパス方面へと進む。 |
うさ:ここが東北工業大学一番町ロビーだよ。
ゲコ:ずいぶんいろんな大学が関係しているプロジェクトなんだねぇ。 うさ:そうだよ。このほかにも東北生活文化大学や東北学院大学の方も参加しているんだ。 ゲコ:まさに学都仙台だね。そう言えば仙台って、むかしは「日本のハイデルベルグ」とか呼ばれてたんだよ。 うさ:へぇ〜。知らなかった。ゲコ山くん、ものしり〜。で、このロビーでは、今回出展している作家のみなさんの作品ファイルが見られるんだ。 ゲコ:そりゃ便利だね。それはそうと、順路はここからずっとまっすぐだね。 うさ:そうだけど、なんでわかるの? ゲコ:だってほら、通りの並木に毛糸が結んであるじゃない。これが道しるべになってる。 うさ:本当だ。まっすぐ行ったつきあたり、ほら、あそこが東北大学片平キャンパスだよ。中庭では、宮教の高山登先生の枕木の作品が見られるはずさ。 ゲコ:そういや「枕木」って、英語ではsleeper、つまり「寝るもの」っていう言い方するって知ってた?うさ:へぇ〜。ゲコ山くん、いよいよ物知りだねぇ。 ゲコ:それを「枕木」って訳すなんて、実に言いえて妙だよね。うさ:なぁるほど。さぁ着いたよ。 |
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うさ:じゃあ、中庭を抜けて、来たのとは別の「正門」から出よう。 ゲコ:え、こっちが「正門」? さっきの方が正門らしかったけど。 うさ:確かにあっちは守衛所もあってそれらしいんだけど、正確には「北門」なんだ。 ゲコ:いろんな人が入ってくるね、ここ。正門前にも、やっぱり毛糸だ。 |
うさ:ここから歩いて3分くらいで、霊屋橋に着くんだ。 ふたり、しばらくその「新しい橋」をながめてから、瑞宝殿前のバス停まで来る。 |
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うさ:あ、ちょうど「るーぷる」が来た。 ゲコ:ホントだ。今度は緑色だね。 うさ:全部で3種類運行してるんだよ。赤、緑、黄。 ゲコ:まるで信号だね。ふたり、バスに乗車する。ゲコ:あ、ここにも毛糸だ。 うさ:この橋は評定河原橋。七夕前夜祭のとき、花火を見にたくさんの人出があるらしいよ。 ゲコ:川面にうつる花火を見るためだね。 うさ:きっと毛糸も花火でうつくしく浮かび上がったことだろうね。 ゲコ:逆に毛糸が邪魔だって苦情もあったかもね。 うさ:そのあたりは難しいところだろうね。 |
ゲコ:あ、また橋が見えてきた。 |
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ゲコ:これはまた。円筒状のコンクリートうちっぱなしの無機質な建物に、毛糸が何ともおめでたい感じだね。 |
バスは一路山道へ。青葉城址の前を通り、ぐんぐん緑深い青葉山へとのぼっていく。 ゲコ:緑豊かだね。 |
ゲコ:回廊って、僧侶が瞑想したところなんだよね。 |
標本館見学後、ふたりはいいタイミングでやってきたるーぷるに再び乗車。 ゲコ:ホントにこの1日乗車券って、おトクだねぇ。 |
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ふたり、再びやって来たるーぷるに乗車。 ゲコ:今度は黄色いバスだ。 |
うさ:そしてここが伊藤豊雄の設計で名だたる「せんだいメディアテーク」さ。
完 |
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関連リンク |