つなぐこと
結ぶこと

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2004/2/5

畑前草地(仙台市青葉区芋沢)

今年は雪が多い。雪が降るとわくわくする。雪野原に毛糸を結ぶというのは、想像するだに楽しい。しかし実行するのには、もうすこし周到な準備が必要だった。とりあえず出かけた積雪30センチほどの牧草地には、だれひとり踏み入れた跡もなく、丘にのぼり、歩くだけでせいいっぱい。しかもこの、視界をさえぎるもののほとんどない丘の上では、距離感が他とはまったくちがう。さっと向ける視線は、数百メートル先まで見渡してしまえる。そこに説得力ある展示をするには、それだけの分量の毛糸をはらねばならないだろう。

 

とりあえず、4色の毛糸2玉(約180メートル分)を手に、足跡ひとつない丘に足を踏み出す。振り返ると、雪の上に毛糸の道筋が浮かび上がる。

 

 

 

 

 

2時間ほど歩きまわり、くつの中が雪でびしゃびしゃになって車まで戻る。子どものころにはよくこうしてソリすべりやミニスキー(!)をしたものだ。
雪野原での展示は、やはり雪が降る前に地上から50センチぐらいになるようあらかじめ毛糸をわたしておき、雪が降ってからそれを見に来る、というのがいいようだ。

車に戻ると、バンパーには、近くの猫ちゃんが残していった置き手紙が。

 

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