the yarn tour
2nd

2003/12/12-14

Clis Road Shopping District
Sendai Mediatheque
Sendai, Japan


 

exhibition

plan map 1

plan map 2

review on "COLOR"

CLIS Road stands for "Creative Life In Shopping" Road.

を舞台としたこのアート・ツアーに、私は「毛糸をたどる旅」と題したプロジェクトを出展したいと思います。それはアーケード街にめぐらされた毛糸を通して、目には見えないさまざまな結びつきや存在を暗示するものです。そして同時に、そうした結びつきを、新たにつくりだしていくようなものになればと思っています。

 

T商店街共有部分での展示

アーケードにめぐらされた毛糸。アーケードの柱には「毛糸をたどってください」というカードがあちこちにはられている。毛糸をたどると、それが上から見ると文字になっていたことが明らかになる。全部で4つ、CLISという文字。また、それらをたどりながら、さまざまなものが毛糸で巻かれているのを目にする。 展示プラン詳細

SATOKOコラボレーション

紙コップ・アーティストLocoさんとのコラボレーション
アーケードにはりめぐらせた毛糸の「I」の字(セントラル劇場前〜ワシントン靴店前)に、世界唯一の紙コップアーティストとして知られるLocoさんの糸でんわを設置。そして特殊なスピーカーを通してCD『SATOKO』のほか、さまざまな音源を流し、いくつも用意された紙コップに耳にあてることで、それを聴くことができます。

ガロート川村さんによるSATOKOボサノバ・ギター・バージョンの演奏
主に仙台を拠点に演奏活動を行っているボサノバ・ギターの名手、ガロート川村さんによる『SATOKO』のバサノバ・バージョンの演奏が実現。
13日(土)16:30〜、18:00〜、マドレーヌ前

 

U各店舗での展示

アーケード全域にわたされた毛糸や、植樹に巻かれた毛糸と呼応するように、できれば多くの店頭でも毛糸を使った展示を行いたい。 展示詳細

商店街を見てまわったおりに思いついたいくつかの例。必ずしもこの案のとおりそれを展示したいというのではなく、お店の方とのやりとりの中から、何か新しいことが生まれてきたら、と思っている。また、ここにあがっていないお店に関しても、考えていきたい。お店側からも提案あればどんどん受け入れていきたい。結果がどうあれ、それがアート(毛糸)によって、何かを結ぶというこのプロジェクトの主旨でもある。

店舗によって許可いただければ、先行して搬入展示をはじめ、Lifetown Art Tourの前宣伝となるようにしたい。あるいは期間中に、展示自体をパフォーマンスとして見せることも考えている。 また、お店の方のセンスでおまかせして展示してもらい、それ自体を参加型アートのひとつとすることも考えられる。

@ 水晶堂→中止
 双眼鏡に毛糸を巻く。

A セザーヌ→了承
 ショーウインドー内、青いタイルをはった柱に毛糸を巻く。

B 丸よし→了承
 入口横の木の柱に毛糸を巻く。

CABCマート→中止
 くつひものかわりに毛糸を結んだくつ。

DTIME & TIDE→中止
 1Fに展示されているソファに毛糸を巻く。

 

 

Eボーダフォン→了承
  携帯電話の展示ケースのひとつに毛糸を。

Fタイトー→了承
  UFOキャッチャー内部に毛糸をめぐらせる。

H七十七銀行→了承
  七十七銀行横の壁、毛糸をわたす電灯の下に、いろいろな場所で行った毛糸を結ぶプロジェクトの写真(A3大の拡大コピー、ボード貼り。詳細資料)を5〜6枚はる。

G新星堂→了承
  このプロジェクトの出発点となったCD『SATOKO』を試聴・販売する試聴ブースを設ける。アーケード内の毛糸を解説した4つのボードを中心に、そのむね明記し、興味をもった人がCDを聴きに足を運ぶ。『SATOKO』については後述。

Itutu anna→了承
  寒そうなマネキンのおなかに毛糸を巻く。

Jモスバーガー→了承
  立看板に毛糸を巻く。

Kワシントン靴店横閉店したゲームセンター前→了承
  毛糸を結んでもらう展示。椅子にのせた毛糸玉をいくつか置き、訪れた人に、ゲームセンターのネオンの管からたらした毛糸に毛糸を結びつけていってもらう。

Lワシントン靴店→了承
 くつひものかわりに毛糸を結んだくつを展示

Mスターバックス→了承
  店頭のパラソルに毛糸を巻く。

Nマクドナルド→交渉中
  くるくるまわるMの字の看板に毛糸を巻く。また、Mの字をmemory、messageと読み替え、Kで訪れた人に結んでもらった毛糸を、まわる看板にまきとらせるパフォーマンスを、最終日に行う。

Vプロジェクトの全体像について

毛糸の背景にあるもの

毛糸で街を結ぶ、というこのプロジェクトの出発点となっているのが、『SATOKO』という1枚のCDです。アート表現としては、あまりにダイレクトで素朴すぎるかもしれないこの展示を、背後から支えているそれは、89年11月、オウム真理教によって殺害された坂本都子(さとこ)さんが、生前にのこした短い詩に、坂本弁護士の友人であった中村裕二弁護士が加筆、シンガーソングライター国安修二によって曲がつけられたものです。

赤い毛糸に だいだい色の毛糸を結びたい
だいだい色の毛糸に レモン色の毛糸を
レモン色の毛糸に 空色の毛糸を結びたい
この街に生きる 一人ひとりの心を結びたいんだ

この曲のそうしたあまりに劇的な背景に、私自身、最初は「お涙ちょうだい」的なものを想定してしまい、紹介されてからも長く聞かずにいました。しかしちょうど1年ほど前、この曲をはじめて耳にし、そうした背景とは別に、作品としてしっかりと自立しているというまさにそのことに、驚かされました。できうるならば、私もそうしたものを、アートの領域で表現してみたい、そしてそうした背景を知らずとも、それを見た人に感動を与えうるようなものを作りたい、そうした思いで、これをプロジェクトとして継続的に行っています。 この曲を仲立ちとしたネットワークも成立しており、呼びかけに応じて全国から私のもとへと送られて来た毛糸が、展示に使われています。

プロジェクトとしての概要

すでに展示を終了したサンモール一番町商店街といろは横丁では、1本の毛糸の道をたどるツアーを、そして今回のクリスロード商店街ではCLISという4つの文字をたどる旅を通して、街を毛糸で結ぶというものになっているわけですが、同様の展示をさまざまな場所で継続的に行っていく予定です。詳細

 

present from Mio

 

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