クリスマス・ワンダー 
・シップ
Christmas Wondership
環境エネルギー館
1Fエントランス

2005/12/9〜25 9:30-17:00

レインボー・クリスマス・アート


制作意図

私は現代アート作品として、毛糸を用いた作品を、屋内はもちろん、街中など屋外にも制作・展示するという活動をしています。
東京湾に向かって立つ、まさに箱舟のような東京ガス・環境エネルギー館「ワンダー・シップ」の姿を見た時、私は言い知れぬめぐり合わせのようなものを感じました。というのも、私はこれまで色とりどりの毛糸を虹に見立てて、「虹をつくる」「虹の通り道」といった作品を制作してきたのですが、西洋では虹は、ノアがその方舟によって大洪水の難をのがれた後、神から人類に与えられたメッセージ、すなわち、増えすぎて乱れた人の世を洗い流したこのような天災を、もう二度と再び起こすことはないという約束であると聞いていたからです。
この現代の箱舟たる「ワンダー・シップ」のエントランス・ホールを飾る毛糸は、人類が神あるいは自然とうまく折り合いをつけてやっていく、その証であり象徴でもある虹を意味する一方、人類が手にしてきた恩寵たるエネルギーその他の資源を表わしています。すなわち、光、ガスを含む熱、風、水をそれぞれ黄色、赤、白、青の毛糸が表わし、電気や森、山、大地をオレンジや緑、紫、茶が表わす、といったぐあいに。学問的な区分けでは、同じレベルのものとしては扱われないだろうものも、アートのもつメタファー(隠喩)の力=エネルギーをかりることで、同じひとつの物語に登場する登場人物のように並べて提示できるのではと思い、制作いたしました。
なお12月23日には、これら毛糸を使った大きなクリスマス・ツリーを、訪れた方々とともにワークショップ形式で制作、25日まで展示いたします。多くの人の手で、エネルギーや資源がリサイクルされ、それがひとつのモニュメントになっていくようすを表現したいと思います。

 

 

 

 

◎毛糸を使うようになったきっかけ
オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件の被害者・坂本都子(さとこ)さんが生前にのこした一編の詩に、つづきと曲をつけたのが、中村裕二・国安修二の両氏であり、できたCDが『SATOKO』です。
それはいろとりどりの毛糸を結ぶようにして街のひとびとの心を結びたいというもので、私はそれを音楽として作品化できるのなら、視覚アートとしても作品化できるだろうと考えました。
坂本さん一家が暮らしていたのは、今回展示会場となる「環境・エネルギー館」と同じ横浜市でした。偶然に過ぎませんが、ある種の感慨をおぼえます。
12/23、毛糸の大きなクリスマス・ツリーをつくるワークショップの際、ときおりBGMに「SATOKO」が流れます。

 

 

 

 

 

 

クリスマス・ワンダーシップ企画書

ワークショップ「ビッグ・ワンダー・ツリー」


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毛糸のインスタレーション
yarn works

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関連リンク

環境エネルギー館「ワンダー・シップ」

SATOKO

生きてかえれ!