出 航
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川崎市市民ミュージアム
「メイド・イン・カワサキ現代美術賞」への応募プラン


 

 

制作意図

私はこの2年ほど、毛糸を使ったインスタレーションを制作してきました。それは最初、「街を結ぶ」という意図ではじまったものでしたが、いろいろな場所に展開されることで、その場所の意味を読み込み、虹や橋、天の川や滝、時間、種まきやエネルギーの軌跡など、さまざまに読みかえられ、さらに新たな場所と意味とをさがしつづけています。
今回、川崎市での公募展に応募するにあたり、私は毛糸を出航の際に船上から陸上へと投げられる「紙テープ」に見立ててみたいと思います。それは第1回というこの公募展の出航にあたり、それを祝福するものであるとともに、「新しい時代のアイデンティティを模索」するべく港を離れる川崎の姿を表現しています。テープの両端はやがて離れ、両者はそれぞれを自分の一部としながらも、それぞれの生を生きていきます。
毛糸がすでにそれ特有の文化的な意味合い――例えば「母さん」「運命の赤い糸」――をもっているように、川崎もまた「公害の街」その他のイメージをもっています。私の中でのそれは実に乏しいものです。しかし毛糸がさまざまに読みかえられていったように、この公募展に3年、あるいは5年といったスパンで参加することで、私の中の川崎がより豊かなものになっていったらと思っています。「出航」は、その第一歩となる作品です。

 

 

 

 

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