街を結ぶもの　ＳＡＴＯＫＯプロジェクト

街を結ぶもの
「ＳＡＴＯＫＯ」プロジェクト

「毛糸の背景にあるもの」
ところで、終着点である野中神社に来ると、通路にＣＤプレーヤーが置かれています。実はこの曲こそが本作品の出発点であり、このアート表現としては、あまりにダイレクトで素朴すぎるかもしれないこの展示を、背後から支えるものとなっているのです。
その、『ＳＡＴＯＫＯ』と題されたＣＤは、89年11月、オウム真理教によって殺害された坂本都子（さとこ）さんが、生前にのこした短い詩※１に、坂本弁護士の友人であった中村裕二弁護士が加筆、シンガーソングライター国安修二によって曲がつけられたものです。
この曲のそうしたあまりに劇的な背景に、私は最初、勝手に「お涙ちょうだい」的なものを想定してしまい、紹介されてからも長く聞かずにいました。しかしちょうど１年ほど前、この曲をはじめて耳にし、そうした背景とは別に、作品としてしっかりと自立しているというまさにそのことに、驚かされました。
できうるならば、私もそうしたものを、アートの領域で表現してみたい、そしてそうした背景を知らずとも、それを見た人に感動を与えうるようなものを作りたい、そうした思いで、今回の展示を進めています。
この曲を仲立ちとしたネットワークも成立しており、当日利用する毛糸には、そうした縁で全国から私のもとへと送られて来た毛糸も含まれる予定です。

1989年11月　-　2003年11月

街を結ぶもの　－　可視化された糸、つながり

都市　-　都（文化）/市（商い）　-　都・子

プロジェクトへの参加のお願い

毛糸を送ってください

この作品の展示をするにあたり、みなさまのご協力をお願いいたします。
下記の住所に毛糸をお送りください。街をつなぐ毛糸に使用させていただきます。色はあまりけばけばしいものでなければ、詩にうたわれている４色以外でもよいと思います。太さも自由で。いろいろあった方が楽しいかと思いますし。

<送り先>
〒981-0923
仙台市青葉区東勝山3-18-6-203　門脇篤あて

10月末日までに届いたものは、今回の展示に使用させていただきます。また、それ以降でも、次々にいろいろな場所で展示を予定していますので、ぜひお送りください。

ＳＡＴＯＫＯプロジェクト　今後の展示予定

2003/12/12-14　仙台クリスロード
"Lifetown Art Tour"（仙台市主催、GROUND企画・運営）

つなぐこと　結ぶこと
Link Yarn Project